健康経営ヒアリング〈後編〉

最終更新日:2021年9月15日

ヒアリングのポイントと流れ

ヒアリングで最も意識することは「企業としてなぜ健康経営に取り組むのか」という点です。すべての経営者、特に中小企業の経営者の方々は、健康経営よりも優先順位の高い経営課題をたくさん抱えているケースが多いといえます。その中で気概を持って健康経営に取り組もうとする背景(経営者の考えや企業の置かれている状況など)をヒアリング側が意識して聴取しようとすることで、経営者や担当者の方により的確でスムーズに回答していただくことが可能となります。最初の流れとしては、ヒアリングシートを用いて約1時間ヒアリングをした後に15-30分程度の職場視察を行います。

ヒアリングシート

空欄も含めてありのまま受け止めることがなにより大切です。約1時間の限りある時間ですので、課題があると思われる部分は深く質問を重ね、そうでない部分はさらりと流すなど状況に応じてメリハリをつけて次の6項目についてヒアリングを行います。

  1. 会社の概要
  2. 経営指標
  3. 従業員構成
  4. 経営者の想い・悩み・要望
  5. 健康課題
  6. 健康経営チェックリスト

1は、業種・事業内容から勤務形態による健康課題を推察し、加入している健康保険組合から健康宣言事業と健康経営サポート内容を確認します。2は、業績と社員数の推移から産業医の選任など法令上の義務の有無、業務量、休職者・退職者数から職場環境を把握します。3は、男女年齢別の構成と働き方、特定健診対象者数から健康課題への関連性を考えます。4は、前述した最も意識すべき重要なポイントです。窓口が担当者のみであっても必ず経営者の想いや考えを確認します。5は、課題と考える理由や背景を確認し、4以前で判明した課題も再確認します。6は、5で挙げられた健康課題を重点的に個々の課題を確認します。

訪問時・職場視察

ヒアリング後の職場視察について訪問時のチェックポイントと併せて述べます。

  1. 立地と周辺環境
  2. 雰囲気(社員の表情・あいさつ)
  3. 掲示(健康企業宣言やポスターなど)
  4. 5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)
  5. 喫煙室

1は、通勤方法とランチなどの飲食店を運動習慣と食生活改善の観点から把握します。2は、コミュニケーションのバロメーターとして大切です。3は、掲示内容とコミュニケーションの頻度や方法として誰もが目にする場所にあるかを見ます。4は、通路や作業スペースなど業務の安全や効率の観点からチェックします。5は、禁煙・分煙が徹底されているかを確認します。

職場視察では、順路は担当者にお任せして後をついていく形とし、社員の方に必ず挨拶をしながら回ります。写真撮影は良い取り組みが出来ている場合を中心に必ず許可を取ってからにしましょう。

次回はさらにヒアリング・職場視察後の健康経営診断報告書について解説します!

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